タヒチアンダンスの種類
タヒチアンダンスとは、南太平洋にうかぶフランス領ポリネシアの諸島で産まれ、ハワイを始め世界各地で踊られるようになったポリネシアンダンスの1つです。
現在のタヒチアンダンスには4種類の主要なタイプがあります。
Otea(オテア)
おなじみの、激しく腰を回して踊る情熱的なダンスです。タヒチの伝統楽器である Toere・Faatete・Pahu で奏でられた ”Pehe” と呼ばれるリズミカルな調べに合わせて、腰を使って激しく踊ります。
これはおそらく、基は男性のための戦闘時の意気高揚的な意味を持つダンスだったと思われますが、現在ではタヒチアンダンスの中で最もメジャーなものとなり、男性と女性両方によって踊られています。
男女、男性のみ、女性のみで踊る場合とで、それぞれ下記のように名前が変わります。
- Otea Amui(オテア アムイ)
- 男女で踊る Otea
- Otea Tane(オテア タネ)
- 男性のみで踊る Otea
- Otea Vahine(オテア ヴァヒネ)
- 女性のみで踊る Otea
Aparima(アパリマ)
Aparima の Apa は表現、rima は手を意味し、物語を手で表現する美しいダンスです。
合わせる音楽によってスタイルが異なります。
- Aparima Vava(アパリマ ヴァヴァ)
- Otea と同じ伝統楽器 Toere・Faatete・Pahu の伴奏に合わせ、無言でパントマイムのように踊ります。
- Aparima Himene(アパリマ ヒメネ)
- 弦楽器と共に歌いながら踊ります。
Paoa(パオア)
タパ布を作るジェスチャーが起源と考えられる、男性と女性が掛け声を掛け合いながら短いダンスを交わす印象的なダンスです。
メンバーは半円になってしゃがみ、リーダーの男性の合図のもと、男女のペアが「Hi!」と「Ha!」の掛け声で立ち上がり、代わる代わる半円の中に出てダンスをします。
Hivinau(ヒヴィナウ)
男性および女性のダンサーが円になって踊るダンスです。このダンスの名前の由来は、船で錨を操作する船員たちの掛け声「heave now!!」から派生したと考えられています。
タヒチの伝統楽器のリズムに合わせ、男性の独唱者がまず歌い、他のメンバーがそのフレーズを引き継いで合唱します。ダンサーたちの「Hiri ha aha ha!!」の掛け声がリズムになっています。